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インプラント

88.インプラント―歯の代用品
人は誰でも生命維持と生命機能を営むため、自分の失った臓器、失われようとする臓器を復元したい願望があります。この願望が心臓や腎臓等の臓器移植の学問 を進歩・発展させてきました。内臓だけでなく、人の目に触れる場所の臓器も一緒で、見た目にも機能としても、実際必要だからです。 歯については、義歯や義顎も存在しますが、これは取り外しでき、顎の中に入れるような自然の歯に代わるものではありません。歯の代用品を歯に似せようとす る発想はかなり昔からあった記録も残されています。 例えば、抜けた歯に石を削って差し込んだり、木片を差し込んだり、極めて原始的な方法ですが、この発想が今の人工代用物によるインプラントの技術を進歩、 発展させたのです。 石や木片を差し込んだ記録は、メソポタミア時代のものですが、これを考えると約二十数世紀にわたって、インプラントの歴史が作られてきたといえるのです。 ただし、学問的な意味で行われてきたのは、この1世紀以内のことです。その意味においては、インプラントの起源は古いものの、実際に認知されるようになっ てきた歴史は比較的、新しいとも言えそうです。

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